第13日目。呼吸のブロック最後、呼吸の生理学3です。
呼吸の生理学3
- 延髄の呼吸中枢からの信号は、吸息ニューロン、運動ニューロンを介して吸息筋 (横隔膜と外肋間筋) へ、また、呼息ニューロン、運動ニューロンを介して呼息筋 (内肋間筋) へ伝わる。
- 肺の拡張しすぎで伸展受容器が働き、ヘーリング・ブロイエル反射という迷走神経 (副交感神経) を介した吸息ニューロン抑制が起きる。
- 頸動脈体と大動脈体は末梢化学受容器であるが、さらに延髄表面には、二酸化炭素に敏感な中枢性化学受容器があって換気量の調節をする。※受容器は末梢に2つ 中枢に1つの計3つ
- 異常呼吸には鎖状のチェーンストークス呼吸、突然変わるビオー呼吸、他にクスマウル呼吸がある。
- 潜医病:急速浮上時、窒素が体内でガス化して泡になり脳血管の閉塞等が起こる。
- 酸素分圧が低い高山では、頭痛等の高山病になるが、数日以上の滞在で高所馴化する。
- 消化系は副交感神経により促進する。消化管の収縮、分泌調整は、副交感神経コリン作動性線維、 交感神経アドレナリン作動性線維による外来性自律神経系 (中枢) と神経細胞があるアウエルバッハ神経叢、マイスネル神経叢による内在性神経系(末梢) によりなされる。※消化管は自律神経と内在性神経の両方で制御される