第14日目。今回から消化と吸収です。
消化と吸収1
- 消化管の筋は、口腔一食道と外肛門括約筋だけは横紋筋で、あとはすべて平滑筋である。
- 腸壁伸展により輪走筋が収縮して分節運動が、 縦走筋が収縮して振り子運動が起こり、さらに、輪走筋と縦走筋の共同で蠕動運動が起きる。
- 神経性調節には、消化管粘膜の刺激で起こる無条件反射と、想像や音で起こる条件反射があり、それらが外来性 (中枢) 神経線維を介せば中枢性反射、内在性神経を介せば局所反射である。
- 体液性調節は、消化管ホルモンであるガストリン、セクレチン、コレシストキニンによる。※消化液の調節をするホルモン
- 消化液の分泌は、唾液は神経性調整で、徐々に体液性調整に移り、小腸では、ほぼ体液性 (ホルモン) 調整になる。
- 唾液分泌は副交感神経だけでなく、交感神経でも促される (拮抗支配の例外)。
- 胃の消化には、脳相、胃相、腸相がある。
- 脳相では、条件反射が起こり、胃相では、食物の刺激によりガストリン細胞から分泌されたガストリンが、胃の壁細胞を刺激し塩酸を分泌させ、それが主細胞から分泌されたペプシノゲンをペプシンに変える。 腸相では、十二指腸から分泌されるセクレチンが膵臓から重曹水を、肝臓から胆汁を分泌させて塩酸を中和する。