第12日目。呼吸の生理学2です。
呼吸の生理学2
- 02とCO2は高分圧から低分圧へ拡散する。
- 呼気の分圧 PO2=120mmHg、PCO2=30mmHg ※死腔の分も含むので02は多い。
- 肺胞の分圧 PO2=100mmHg、PCO2=40mmHg
- 細胞の分圧 PO2 <40mmHg、PCO2 > 46mmHg
- 赤血球に含まれるヘモグロビンは、鉄を持つヘムという色素とたんぱく質の結合体であり、これに血液に溶けにくい酸素が結合して運搬される。この結合度がS字の酸素解離曲線である。
- 組織では、ミトコンドリアがATPの生産を行っているので、O2分圧は少なく、代謝は高く、温度は高く、CO2が多い。すなわち、pHが低く、DPG(酸素解離物)が多いため酸素を解離しやすくなる。 この時、酸素解離曲線は右へ移動する。
- pHが下がって離れやすくなるのを特にボーア効果という。
- 二酸化炭素(CO2) は血液にわずかしか溶解せず、多くは水素イオン(H+)と重炭酸イオン(HCO3-)に解離して、また一部はカルバミノ化合物で血液中を運ばれる。
- CO2の運搬にもヘモグロビンは絡む。
- CO2 + H2O → H2CO3 (炭酸)
- H2CO3 → H+ + HCO3-
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