内分泌系の機能4
副腎皮質ホルモン
副腎皮質は、コレステロールを原料とした3種類のステロイドホルモンを分泌し、カテコールアミンを分泌する髄質とは発生から性質が違う。
糖質コルチコイド (コルチゾル)
糖質代謝活性が高いホルモンは、コルチコイド (コルチゾル) で、その分泌調節は、視床下部からの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン (CRH) 一 下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 系によりなされ、サーカディアンリズムやストレスの影響を受ける。
脂肪分解、糖新生等で血糖値を上昇させ、抗ストレス作用、抗炎症作用、抗免疫作用を持つ。
減少で、色黒、無気力になるアジソン病、過剰で、ムーンフェイス、糖尿、高血圧になるクッシング症候群となる。
副腎アンドロゲン (性腺ステロイド)
糖質コルチコイドと同様の分泌調整。
電解質コルチコイド (アルドステロン)
電解質代謝活性が強いホルモンはアルドステロンで、その分泌調整は、上記2つとは異なる。
腎血流量の低下で腎傍糸球体細胞から分泌されるレニンがアンジオテンシンを介して、副腎皮質でコレステロールからつくられる。
その作用は、腎臓の遠位尿細管と集合管で Na+ の再吸収を促進、浸透圧により水の再吸収も促進するので、細胞外液を保持し、血圧の低下を防ぐ。