内分泌系の機能3:Day26 <生理学教室58days>

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内分泌系の機能3

バゾプレッシンとオキシトシン

視床下部神経細胞でつくられたバゾプレッシン乳汁射出子宮収縮を刺激するオキシトシンは、軸索から下垂体後葉で血管中に直接神経分泌される。

バゾプレッシンは、腎集合管における水の再吸収を増加させ、また、末梢血管を収縮させて血圧を上昇させる。分泌は、視床下部の浸透圧受容器左心房壁の容量受容器により調節される。

甲状腺ホルモン

甲状腺は、ろ胞と呼ばれる球状の袋がびっしり詰まって出来ていて、ろ胞は単層のろ胞上皮細胞の袋で 中にコロイドを含む。※ろ胞上皮細胞が甲状腺ホルモンを分泌する。

甲状腺ホルモンはアミン系ホルモンで、サイログロブリンとヨウ素から産生されるサイロキシン: T4、T3である。低活性のT4は、肝臓腎臓等で脱ヨウ素化によりT3になり活性化される。

視床下部で神経分泌される甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)は、下垂体前葉を刺激して甲状腺刺激ホルモン(TSH)を分泌させる。TSH甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを分泌させる。

寒冷では、TSH分泌が増加し、甲状腺ホルモンが出て代謝が上がる

甲状腺ホルモンは、体蛋白を合成するたんぱく質代謝、グリコーゲンを分解して血糖を上昇させる糖質代謝、 脂質を分解する脂質代謝により酸素消費熱量産生を増加させる。

甲状腺機能低下症は、クレチン症粘液水腫橋本病などで、基礎代謝の低下、脱力感が起きる。

甲状腺機能亢進症は、眼球が突出するバセドウ病があり、発汗、動悸、神経過敏の症状がある。

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