消化と吸収2
糖質
口腔内で唾液アミラーゼ、十二指腸、小腸内で膵アミラーゼにより消化される。
小腸上皮細胞には、Na+との共輸送で入り、小腸上皮刷子縁および細胞内で単糖類のグルコース、フルクトース、ガラクトースまで最終消化される。
これらは毛細血管内に拡散、吸収され、門脈から肝臓へ運ばれる。
たんぱく質
胃内で、ペプシン、十二指腸、小腸内で膵液中のトリプシン、キモトリプシンにより消化される。
小腸細胞には、Na+との共輸送で入り、小腸刷子縁で消化され、細胞内ペプチターゼによってアミノ酸にまで細胞内消化され毛細血管へ拡散する。門脈から肝臓へ運ばれる。
脂質(主に中性脂肪:トリグリセリド)
十二指腸で胆汁酸塩により乳化されて、ばらばらの脂肪分子になり、膵リパーゼによって、ジ、 モノグリセリド、更にグリセロールと3個の脂肪酸へ消化される。
- モノグリセリド:グリセロール+脂肪酸1個
- ジグリセリド : グリセロール+脂肪酸2個
- トリグリセリド:グリセロール+脂肪酸3個
水に溶けない脂肪酸、モノグリセリドはミセルとなって小腸刷子縁から細胞内に拡散し、細胞内で再合成されて、リポ蛋白の膜におおわれたカイロミクロンとなってリンパ管へ吸収される。