第25日目。内分泌系の機能2 です。
下垂体は小指頭大で、前葉および中葉(腺組織)と後葉(神経組織)にわかれている。
【視床下部一下垂体系】
視床下部神経細胞から神経分泌された放出ホルモン (RH)が、下垂体前葉の腺細胞を刺激し、2種類のホルモンと4種類の刺激ホルモン(SH)を内分泌させる。
2種類のホルモン
成長ホルモン
視床下部 → 成長ホルモン放出ホルモン (GHRH) → 成長ホルモン (GH)
成長ホルモン (GH)の作用
- 視床下部からのGHRHが下垂体前葉を刺激して分泌させるが、過剰分泌では、同じく視床下部から分泌されるソマトスタチンにより抑制される。
- 成長ホルモン分泌は睡眠時に多く、また、覚醒時においては低血糖、ストレス、運動でGHRHの分泌が増えることにより多くなる。
- 肝臓からソマトメジンを分泌させ成長を促進する。
- 肝臓からのグルコースの放出、脂肪分解により血糖値を上げる。
- 過剰 : 巨人症、末端肥大症
- 不足 : 小人症
プロラクチン
視床下部 → プロラクチン放出ホルモン (PRH) → プロラクチン (PRL)
プロラクチン(PRL)の作用
- 視床下部からのPRHが下垂体前葉を刺激して分泌させるが、過剰分泌では、同じく視床下部から分泌されるドーパミンにより抑制される。
- 乳汁を作り、分泌する。
4種類の刺激ホルモン
甲状腺刺激ホルモン
視床下部 → 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH) → 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
( → 甲状腺ホルモン ※甲状腺から )
副腎皮質刺激ホルモン
視床下部 → 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン (CRH) → 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
( → 副腎皮質ホルモン ※副腎皮質から )
性腺刺激ホルモン 2種類(ゴナドトロピン)
視床下部 → 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH) → 黄体形成ホルモン(LH) / 卵胞刺激ホルモン (FSH)
( → 性腺ホルモン ※精巣、卵巣から )