第23日目。今回は尿の生成と排泄の3です。
尿の生成と排泄3
不要な物質は糸球体でろ過され、更に毛細血管から遠位尿細管へ分泌されて効率よく排泄される。
分泌はまた、電解質イオンの調整によりホメオスタシスを維持する。
二酸化炭素(CO2)は、尿細管壁細胞で炭酸脱水酵素により炭酸(H2CO3) となり、これが解離して水素イオン(H+) と重炭酸イオン(HCO3-) となる。体が酸性に傾くと H+ が尿細管内に分泌され、HCO3- は血液に取り込まれて pH が 7.4 に戻る。
アンモニアも尿細管細胞内でつくられて尿細管内に分泌される。
K+ は近位尿細管でいったん再吸収されるが、遠位尿細管で再び分泌されてバランスを取っている。
1日 1.5L の尿の大部分は、尿素と塩化ナトリウム (塩)で、正常ならグルコース、アミノ酸、たんぱく質は出ない。
平滑筋で出来ている膀胱に尿が溜まると、壁伸展受容器が興奮して信号が副交感神経である骨盤神経を通り、仙髄および橋の排尿中枢に伝わる。その後、再び遠心性に骨盤神経を介して尿道括約筋を弛緩させ、排尿が起こる。これが排尿反射である。【自立律神経系】 ※おしっこをしたくなってしちゃう状態
横紋筋の尿道括約筋へは、大脳皮質から体性神経系の陰部神経も制御を行っていて、収縮して排尿に抑制をかける。【 体性神経系】 ※おしっこをがまんしている状態