体温とその調節1:Day19 <生理学教室58days>

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第19日目。体温とその調節1です。

体温とその調節1

体温は月経周期の卵胞期より、プロゲステロンが分泌される黄体期の方が高い。

60%を占める輻射は、電磁波として熱放散し、冷たい物質に接触すれば熱は伝導して失われる。皮膚面の空気に対流が起こると空気が入れ替わり熱が放散する。蒸発には皮膚表面の水分や湿った気道からの不感蒸散と高温環境下での発汗がある。

環境温が高いと皮膚血管拡張して外部へ熱放散する。エクリン腺は全身に分布し、交感神経から分泌されるアセチルコリンにより体温調節にかかわる<神経伝達物質の例外>。アポクリン腺は体温調節には関与しない。

温熱性発汗は高温環境で起こる発汗で、潜時後、手掌、足底を除く全身で起こる。※潜時:すこし時間が経ってから

精神性発汗は精神緊張状態で、一斉に手掌足底腋窩に起こる発汗。体温調節はしない。

低温環境では、無意識に筋肉の緊張が高まってふるえが始まり、ほとんどが熱になる。

視床下部の深部体温受容器には、温度上昇を感じる温ニューロンと下降を感じる冷ニューロンがあり、 皮膚温の受容器には、温覚冷覚があり、視床下部体温調節中枢に温度情報を送る。

体温調節中枢で設定した温度と外気温との差を皮膚温、深部温が感受 → 中枢 → 体温を設定温度に戻すべく熱産生、熱放散を調節する。これをセットポイント (設定温度) 仮説という。

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