呼吸の生理学1:Day11 <生理学教室58days>

生理学教室58days

第11日目。 今日からは呼吸の生理学です。

呼吸の生理学1

  • 肺胞壁の弾性と肺胞内面の水の表面張力で肺胞はつぶれようとするが、それを常に陰圧胸膜腔が引っ張って 広げ、阻止している。肺胞の細胞が分泌する表面活性剤は表面張力を弱め、膨らみやすさ = コンプライアンスを大きくする。
  • 安静時吸息は、腹式では横隔膜の収縮、胸式では外肋間筋の収縮により起こる。
  • 胸膜腔内圧は常に陰圧で、吸気時にはさらに陰圧が増す。一方、肺胞内圧は吸気時の陰圧呼気時の陽圧を繰り返す。
  • 胸膜腔が開くと外気が流入して陰圧ではなくなり肺胞が縮んで呼吸困難になる。これを気胸という。
  • 通常呼吸時に肺内に残る、予備呼気量残気量を合わせた空気量を機能的残気量という。
  • 肺活量 = 予備吸気量 + 1回換気量 + 予備呼気量
  • 努力により、最大吸息後、最速呼息で測る肺活量を努力肺活量といい、この過程で1秒に吐き出せる最大量を1秒量(率)という。この値は、 喘息等の閉塞性換気傷害で激減する。

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