腰が痛くて…
膝が痛いんです…
頭痛がして…
などなど、患者さんの多くは痛みを訴えます。
しかし、「痛い」とひとことで言っても、その痛みの状態は様々です。
なぜ痛くなったのか?
どんな風に痛いのか?
動かすと痛いのか何もしなくても痛いのか?
施術者は、問診をして、その原因や痛みの状態を知ることから始めなければなりません。
痛みの種類
一次痛
皮膚を切ったり、けがをしたような時、痛みの場所がはっきりしている鋭い痛みを一次痛と言います。
二次痛
筋肉の痛みや内臓の痛みなど、痛みの場所がはっきりしないだるく鈍い痛みを二次痛と言います。
けがと筋肉痛は同じ痛み?
一次痛と二次痛があると言いましたが、例えばけがをしたような場合は、最初に一次痛、その後に二次痛がみられるのが普通です。
身体の外側の皮膚や神経は外界からの刺激を受けやすく、障害など何かあればすぐに脳に伝えなければ危険です。一方、身体の中にある筋肉や内臓などは皮膚で守られているため、皮膚ほど緊急度は高くありません。そのため、皮膚や神経の痛みは鋭く、筋肉や内臓の痛みは鈍いのだと考えられています。
それぞれの痛みは、信号を伝える神経線維が異なっていて、一次痛を伝えるのが、Aδ(エーデルタ)線維と言い、二次痛を伝えるのを、C線維と言います。
一次痛は、危険から素早く逃れるために、二次痛は痛みの部分(炎症)がこれ以上悪くならないように防御するためだとも言われています。実際にはもっと複雑で急性、慢性でも違うのですが、ざっくりとはわかって頂けると思います。
こう考えると痛みにも意味があり、ちゃんと理解することが大切ですね。
「痛み」についての解説も、これから投稿していきますので、楽しみにしていてください。痛みの事なので楽しくないかもしれませんが… (笑)
>> Pain02