つらい肩こり。なんとか楽になりたいですよね。今回は柔道整復師的な視点と登録販売者的な視点で見ていきます。
肩こりはなぜ起こる?
重い頭を支えている首や肩の筋肉疲労、姿勢の悪さからくる筋肉疲労、寒冷による血行不良、目の疲れやストレス、首や肩回りの筋肉の緊張などが原因と言われています。わかりやすく言えば原因の多くは、首肩回りの血行不良ということになります。
肩こりの改善
もみほぐし
お客さん「肩が凝っちゃってツライです。」
セラピストさん「わかりました。がんばってほぐしますね。」
まず思い浮かぶのがもみほぐし等のリラクゼーションでしょうか。こんな会話が聞こえてきそうです。ほぐしてもらえば一時的に血行がよくなり楽になると思います。ただし、強もみには注意が必要です。やり方次第では後で悪化します。こちらの投稿も参考にしてください。
もみほぐしは治療系ではなくリラクゼーションですので、うまく利用しましょう。
姿勢の改善
ねこ背やストレートネックなど姿勢の悪さの改善は重要です。多くの場合、座り姿勢の悪さから骨盤が倒れてしまってそれにつれて上半身のバランスの悪さにつながっています。座り姿勢から改善していきましょう。骨盤が前傾したり後傾してりせずまっすぐ立っている状態がよいのです。まっすぐ立たせるには、座ったままで力を入れてお腹を引っ込めてみてください。そうすると背筋が伸びて骨盤が立った感じがすると思います。このままでずっと座って居られればいいのですが、この状態を維持するには体幹の筋肉がしっかりしていないと難しいです。すぐに疲れてしまいます。
ですが、姿勢が悪いと感じたときはお腹を引っ込めてみてください。少しづつでも気にしていれば姿勢は改善できます。座り姿勢のサポートアイテムにはこちらも読んでみてください。
仕事や運転で長時間座っているのがとにかくつらい【佐久市 鶴亀接骨院】
もっと積極的に改善するには骨盤矯正などもおすすめです。当院ではバランス調整プログラムで骨盤の調整や姿勢の改善、EMSプログラムで体幹の筋トレに取り組んでおります。
運動やストレッチ
血行の悪さが筋肉の硬さに影響するのですが、やはり大事なことは、筋肉を動かすことです。硬くなった筋肉を力で揉んで柔らかくするのではなく動かして血行を良くして自然に柔らかくなるようにしなければ根本的な改善になりません。首肩回りのストレッチ、肩回し、肩甲骨を動かすなどやってみてください。ただし、注意点がひとつあります。それは、ズバリ「ゆっくり動かす」です。反動をつけてグイグイ伸ばしたり、勢いよく動かすのではなく、リラックスしてゆっくり深呼吸しながら息を吐くタイミングでふわっと伸ばすと効果的です。
お薬
肩こり用の市販薬は塗り薬と貼り薬が多いですが、効果自体はさほど変わらないです。塗り薬は手軽でさっと塗れます。貼り薬は効果が長持ちしますが、場所によっては貼りずらい。使いやすい方を選んでいただければよいと思います。肩こり系のお薬には鎮痛作用がありますので痛みが強くてつらいときには一時的に使って痛みをコントロールすることはよいですね。抗炎症作用があるものは捻挫や打撲など炎症が起きているときに使うと効果的ですが、肩こりは炎症ではないので抗炎症作用より鎮痛作用の強いお薬の方が向いていると考えます。店頭では薬剤師さんや登録販売者さんに相談してみてくださいね。