ヒトは変化を嫌う生き物【佐久市 鶴亀接骨院】

エッセイ

私たちには【現状の自分を維持するチカラ】があります。難しい言葉で言えば、ホメオスタシス(恒常性)と言い自律神経の働きによるものです。交感神経と副交感神経の相互の自動調整で外界の変化に対応して、自分の身体を一定の状態に保つ働きです。この機能があるのでヒトは生きていくことが出来ているのです。すごいですよね。

ヒトは変化を嫌う生き物

ところで、潜在意識(無意識)という言葉は聞いたことがあると思います。潜在意識って何か考えたことがありますか?わたしは、この【潜在意識】とはまさにホメオスタシスのことだと考えています。潜在意識は、あなたがあなたであり続けるために自動で働いている機能です

言い方を変えると、潜在意識にとっては、あなたが生きていくことが最優先課題で、例えば、「昨日生きていられた」ので、昨日と同じであれば「今日も生きていける」と考えるんですね。昨日と同じなら大丈夫ってことでとにかく変化を嫌います。

カラダが肉体的、生理的に恒常性を保つように、潜在意識は考え方や性格、しゃべりかたや行動も昨日と同じに保っているってことです。

良い習慣は身につかない

みなさんも経験があると思います。日記は三日坊主、ダイエットも数日で挫折。だれかとお付き合いを始めてしばらくするといろいろ面倒になる(笑)。これって根気がない訳でもなんでもなくて潜在意識の現状維持機能で新しくはじめたことをやめさせようとした結果なんです。潜在意識は、良い悪いの判断はしてくれません。昨日と一緒かどうかが判断基準です。なので… 「いい習慣は身につかないし、悪い習慣はやめられない」ってことが普通に起こります。頭ではわかっていても。

潜在意識をだます

接骨院での話をすると、カラダは変化を嫌いますので、施術で骨盤調整や自律神経調整をやっても最初のうちはもとに戻ってしまうことが多いです。やはり外界からの変化に抵抗しているんでしょう。それは生きていくために必要ですのでしかたないですが、わたしとしては施術効果を上げたいので患者さんの潜在意識をだまさないといけません。そう簡単にはだませませんが…。そのため1度だけでなく何回かの施術は必要になります。

調整後のカラダを潜在意識が「これが自分の普通」って思ってくれれば、逆に勝手に「今の自分」に保ってくれます。これが目指すところです。

ダイエットの例がわかりやすいので潜在意識をダマしてみましょう。

今日、がんばって3kg痩せたとしましょう。潜在意識は思います。このままあしたも3kg痩せて、明後日も3kg…、10日で30kgかぁ、そんなに減ったら生きていけないぞ。

潜在意識は、あなたが生きていることが一番大事。こりゃマズいぞってなって、ダイエットをやめさせようとします。でその結果、リバウンドします。

では、1日300gくらいだとどうでしょう?潜在意識は思います。まあ誤差の範囲だな(笑)。毎日誤差の範囲内で減らせば気づかれない。ある時、10kgくらい痩せていて、その痩せた自分が当たり前と潜在意識が思ってくれれば、今度はそれを勝手に維持してくれます。こんな感じでダイエットに限らず何事も本当に少しずつコッソリ変えていけば潜在意識に抵抗されません。コツは「頑張らなくても出来る程度のちょっとしたことから始めて、それを続ける」です。逆の言い方をするなら、「ずっと続けられるくらい簡単なことから始める」って覚えておいてください。

カラダの変化は年単位

わたしは接骨院をやっていますので経験的に、潜在意識をダマしてカラダを変化させるには年単位で取り組まないといけないと思っています。頭で理解して行動するにはもっと短い期間でいいのですが、実際のカラダの変化には時間がかかります。トータルの施術回数が同じだったとしても数か月間より1年間通って頂いた方が結果は良いと感じています。

何事も変わることは大変ですが、チョットしたことからはじめてみましょう。

リンク

鶴亀接骨院のカラダケア サイトマップ

佐久市鶴亀接骨院 公式サイト

キュアレ総合サイト|姿勢ケア、食事ケア、ストレスケア

エッセイ
ブログの更新をメールで受取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

シェアする
鶴亀接骨院をフォローする
タイトルとURLをコピーしました